レシピ通りにやっているはずなのに、いつも料理が焦げてしまう……ということはありませんか?
途中まではうまくいっても出来上がり直前で焦げたり、フライパンから具材が剥がれなくなってしまったりなどなど。料理の失敗のなかでは比較的多い失敗なのではないでしょうか。
この記事では「料理が焦げる原因」と「対処法」を紹介します。
以下のポイントを見直して、「焦げの失敗」を克服しましょう。
原因①「コンロの火力が強すぎる」

料理が焦げやすい原因として、第一に「火力が強すぎる」場合があります。
どんな料理を作るかにもよりますが、まずは使用する鍋・フライパンに適した火の大きさを知っておきましょう。
弱火(よわび) … コンロの火の先端がフライパンの底につくかつかないか程度の火力。
中火(ちゅうび) … コンロの火がフライパンの底につき、炎がやや広がっている状態。フライパン底面より一回りほど小さい面積を熱する程度の火力。
強火(つよび) … コンロの火がフライパンの底につき、炎が大きく広がっている状態。フライパン底面全体を熱する程度の火力。
IH調理器の場合は、各商品の取扱説明書やガイドを確認し、弱火・中火・強火に適した火力の目安を再確認してみましょう。自分が中火と思っていた数値が強火だった、ということもあるかもしれません。
強火だから最大、と思い込みでコンロのつまみを最大にしていませんか?
使用コンロによっては「高温炒め」などがありますが、基準はフライパン/鍋の底に当たる火の強さです。
原因②「フライパンが焦げやすい状態になっている」

火力は調整できていても、フライパンに具材が焦げ付いてしかたがない……。
その場合、フライパンに問題があるかもしれません。
フライパンの素材は主に2種類あります。
・フッ素樹脂コーティングフライパン
表面にコーティングされたフッ素樹脂により具材が焦げ付きにくく、油の量が少なくても十分調理ができることなどがメリット。ただ、使い込むことでフッ素樹脂のコーティングが徐々に劣化してしまうため、寿命は数年と言われています。
お使いのフッ素樹脂コーティングのフライパンが焦げやすい場合は、買い替えを検討してもいいかもしれませんね。メーカーや業者によっては、フライパンの再コーティングを依頼できる場合もあります。
・鉄製フライパン
鉄製のフライパンは強い火力で調理をすることができます。フッ素樹脂コーティングのフライパンに比べて「重い」「焼き・油慣らしが必要」などの手間はありますが、手入れをすることで長年使い続けることができます。
お使いの鉄製フライパンが焦げやすい場合は、鉄フライパンの油膜が足りていないのかも?
調理前の油を増やしたり、油慣らしの手入れを念入りにするなどの対処で焦げ付きが減るかもしれません。
どちらのフライパンにも言えることですが、料理後の汚れが表面に残っていたりすると、もちろんその部分は焦げ付きやすくなってしまいます。一度フライパンの状態を確認し、しっかりと手入れをしてみましょう。
原因③「具材の順番と温度が適切でない」

火加減もフライパンも問題ないはず……それでも料理が焦げるようなら、具材を入れるタイミングと温度に問題があるかもしれません。
食材によって火の通りやすさが変わるため、具材を入れるタイミングは「火の通りにくいもの」→「火の通りやすいもの」の順番になります。
例えばにんじん、じゃがいもといった根菜は火が通りにくく、キャベツやほうれん草といった葉物は火が通りやすいです。火の通りやすさを意識して具材を入れてみてくださいね。
例えば厚めのお肉を焼く場合、冷蔵庫から取り出してすぐに焼き始めていませんか?
具材の温度が低いまま強火で焼いてしまうと、全体に火が通る前に焦げてしまうことも。
この場合、調理前に具材を冷蔵庫から出しておき、常温に近い状態にしておきましょう。(冷凍具材も同じく)
料理にもよりますが、「肉・魚」→「根菜」→「葉物」の順で追加していくと失敗しづらいです。
また、加熱することで水分が出てくる具材などもあります(白菜など)。料理の際は食材の特徴を気にしながら調理してみてください。
まとめ

以上、料理が焦げやすい原因を3つ挙げました。
①コンロの火加減を調節する
②フライパンの状態を確認する
③具材を入れる順番と温度を守る
何を作っても焦げてしまうという人は、この3点を参考に挑戦してみてくださいね。